予防医学の詳細と看護師の役割について
予防医学は、病気にかからないことを目的としています。病気を治療するよりも発症しないことを重視する考え方であり、投薬や外科手術を行わず、毎日の暮らしの中にある問題点を取り覗いて健康状態を良好に保つのが特徴です。
また、病気の進展を抑えたり再発を防ぐのも、予防医学の役割です。
日々の生活を適切に管理することが重要なので、医学と看護の両方の知識を持つ看護師の得意分野と言えるでしょう。医学知識に基づいた指導を行いつつ、患者の体調に合わせて看護することが、良い結果に繋がります。
もちろん、医学の専門職である医師との連携も不可欠なので、看護師は予防医学においては患者と医師との橋渡し役でもあります。
予防医学の根本的な問題点として、当事者である患者の意識があります。
周りがいくら正しい指導を行っても、患者が自身の体調管理を適切に行わなければ意味がありません。予防医学の重要性を理解して初めて正しい管理ができると言っても過言ではないので、保健指導を通して患者の意識を改善させるのも看護師の務めと言えます。
医療的な処置は医師の仕事ですが、介助作業など毎日の暮らしで深く接する機会が多いのは看護師です。患者の生活環境を正しく把握し、問題点を早期に見つけて改善に取り組むことが、看護師の重要な役割です。
医学知識もさることながら、患者に信頼されるだけのコミュニケーション能力が看護師の必須スキルと言えるでしょう。知識と経験の両方を豊富に持つことが、予防医学のスペシャリストになる条件です。
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